2023年12月31日日曜日

KT0913 FMラジオの作成(3) Sleepモードはいつも大変、

今回のFMラジオにも、Sleepモードを搭載します。
毎回毎回Sleepモードは、問題が発生する機能です。

今回も Sleep モードで、消費電流が 600μA も流れてしまい四苦八苦です。


DataSheetを読んでみたり、あちこちのICを停止し(引っこ抜い)たり、しながら 消費電流を計って、どうやらI2Cが怪しいと目星をつけました。 

最後にキャラクタLCD(AQM1602Y-FLW-FBW)を引っこ抜いてみた所、消費電流が大きく下がりました。

キャラクタLCD(AQM1602Y-FLW-FBW)は、電源をOFFしても Pull up したI2Cの信号線から、電流が流れ込んでしまうようです。


I2C信号線のPull up の対策して、Sleep時の消費電流を150μA程度まで抑えられましたので、一旦これで解決とします。 


20231231 +8.0h


追記 20231231

FMラジオのオーディオアンプに NJU72060 を使用しモノラルBTL出力でスピーカーを駆動しています。
利得(増幅率)を外付けのRiとRfで変更できます。Ri=10kΩ, Rf=100kΩで10倍(のつもり。実際は26dB)の利得で試していたところ、ICからプスプスと煙が上がり壊してしまいました。 久しぶりにICを燃やしました。 

予備の NJU72060 でRi=10kΩ, Rf=47kΩ(19.46dB) で作り直しました。トホホ。。。





2023年12月30日土曜日

KT0913 FMラジオの作成(2) イヤホンの線をアンテナにするのに、、

 ポケットFMラジオなどは、イヤホンの線をアンテナと共用するような仕組みになっています。

アンテナと音声出力を一つの線で共用する為、それぞれにハイパスフィルタとローパスフィルタを入れます。

LTSpiceシミュレートして試してみます。 手持ちの部品の関係で、以下のような回路にしました。 

fig.1


fig.2

スイッチSW6で音声出力とアンテナをつなげると、FMの受信感度が10dBm程度下がるようですが、FMラジオのスピーカーから出る音には変化は感じられませんでした。


部品点数が多くなるので音声出力側のフィルタは、下記を使用する予定です。

EMI除去フィルター(リード付エミフィル・DSS1NB32A152Q55B)

*試してみた所、雑音が大きい為とりやめ。20231231


20231230 +10h


Picfun.club.Gで指摘を受け、イヤホンジャック回りのフィルタ回路を見直して、下記のようになりました。 以前のfig.2で付けていた、C14, C15は不要なようで外しました。 自己共振防止のためコイルと並列に10kΩの抵抗を追加しました。

fig.3

簡単な概念図。
fig.4

picfun.club.Gでチョークコイルについて指摘された事項を追記。20240106
「イヤホンをアンテナとしたときにKT0913(Audio Out)の出力インピーダンスが低い影響により、高周波が減衰することを防ぐためと思います。


2023年12月3日日曜日

KT0913 FMラジオの作成(1)

 


Picクラブで後閑先生が紹介されていた KT0913 ラジオICを使用した FMラジオの作成しています。

AM機能は使わないので、外付け部品も少なく比較的簡単に作成できるはずです。 しかしながらいきなり下記の点でつまずいて、ようやく何とか音がでるようになりました。 音がでてみれば雑音も少なく良く聞こえます。


つまづいたポイント1

手持ちの 12Mhz のクリスタルを使用したところ、まったく音が出ませんでした。 あれこれやった後データシートをよくよく確認した所、クリスタルで使えるのは、38kHzと32.768kHz のみで、6.5MHz~26MHzは、CMOSレベルの発振器入力との事でした。


つまずいたポイント2

(株)秋月電子通商で販売している、PAM8302A D級アンプを使用したのですがノイズがひどくて放送の音が全く聞き取れませんでした。 NJU72060 オーディオアンプに変更する事でノイズがなくなりクリアに音が聞き取れるようになりました。 NJU72060は外付けの抵抗・コンデンサがいくつか必要ですが、外付け抵抗で増幅率が設定できるので使いやすいかもしれません。

20231203 +8.0h


KT0913 FMラジオの作成(8) 出来上がったPCB基板にミスあり。

  FusionPCB から基板がとどきました。20240121. 1月11日に発注したので10日で出来上がって届きました。 早速組み立てましたがが、イヤホンジャックのフットプリントが裏返っており、痛恨のミス。。。 しかしながら、他にも問題が無いか一通り組み立ててチェックしました...