2017年12月22日金曜日

UselessMachine002の設計(2) FreeRouting

UselessMachineNo.2の概算の配置図をもとに、制御基板の大きさを35mm×35mmに決めました。 この大きさに収まるように基盤の各部品を配置します。 残念ながら シリアル通信用のコネクタが基盤から溢れてしまいました。


シリアル通信はオプションでしたので、今回は取り外しました。

配線する前に、デザインルールで、POWER, GNDなどの配線を太くしておきます。それとLED駆動用の配線も念のため太くしました。

配線は自動配線の FreeRoutingを利用しています。 GIT HUB からZIP形式でダウンロードして適当な場所に解凍し、binariesフォルダにある、FreeRouting.exeを実行する事で自動配線します。
KicadのPCBエディタ画面で Freerouter のアイコンをクリックし、ポップアップした表示の一番上、DSNファイルへエクスポートをクリックします。


下記のように、適当な場所に .dsn ファイルをエクスポートします。

その後、FreeRouting.exe を起動して、先ほどエクスポートした .dsn ファイルを読み込みます。


読み込んだ後、自動配線する条件などをメニューのParameterで設定できますが、ここではデフォルトのまま自動配線します。

Autorouter のボタンをクリックして自動配線を開始します。


自動配線の様子

自動配線した結果は、メニューのFile → Export Specctra Session File とクリックして、.ses ファイルにエクスポートします。

KicadのPCBエディタに戻って自動配線した結果をKicadに取込ます。Freerouter のアイコンをクリックし、ポップアップした表示の一番下、SESファイルのインポートをクリックしてファイルを読み込みます。


以上で、自動配線の結果が反映されました。
自動配線の結果について、気になる箇所を手動で配線を引き直します。 
配線に問題ないようでしたら、グランドベタパターンを設定します。

メニューの配置→塗つぶしゾーンを選んで、塗りつぶす箇所を画面上でクリックすると導体ゾーンのプロパティが開きますので、塗りつぶすレイヤ、ネットを選択します。 
サーマルパターンについてですが、デフォルトのままだと若干ハンダ付がやりづらいので、クリアランスを大き目に0.7mm、スポーク幅を細めに0.36mmとしています。

プロパティの設定が済んだら OK をクリックして、塗りつぶす箇所を四角で指定します。
また塗りつぶしたくない箇所がある場合は、事前にメニューの配置→キープアウトエリアを選んで塗りつぶさない部分を指定しておきます。


表面、裏面両方にGNDのベタパターンを指定して、下記のような仕上がりになりました。


基盤の大きさや、穴の位置、配置に関わる部品の位置(今回はスイッチ)について、 Eco1.User レイヤーに寸法線を記入します。 
メニューの配置→寸法線を選んで、寸法を記入する箇所を指定します。

以上でプリント基板の設計は終了です。 20171227+5.0h








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